夏の思い出

私が中学2年生の夏休み。毎年恒例の海水浴旅行に、今年も家族で参加することになった。

珍しいことに、私たち家族だけでなく、父方の叔母一家も一緒に行くことになった。おおかた家族旅行は親戚同士での参加だが、私たち兄妹には友達がいることもあり、参加者が多くなることもあった。

旅行先は東京から車で1時間ほどの海岸線。実はこの場所、シーズン中は多くの観光客が訪れ賑わう場所だが、夏休みシーズン直前はひっそりとした場所だった。

朝から海で泳いだり海岸で遊んだりした後、私は住んでいる街で友達とデートする約束をしていたので、家族を残して一人帰ることになった。

友達と待ち合わせた駅で待っていたら、偶然私たちのクラスのあの子がいた。髪を伸ばし、夏っぽい洋装で、いつもより艶やかな姿に感心してしまった。

あの子もデートしている様子だったが、私たちは散歩しながらおしゃべりした。友達とのデートよりも、あの子との時間を楽しんでしまった。

夕方になって、私は家族のいる海岸に戻った。家族はまだ海で遊んでいたが、私は一人で遠くを見つめていた。すると、あの子が私の背後から現れて、笑いながら私に話しかけてきた。

「また会えるかな?楽しかったわ。」

あの子は家族にも挨拶して、一緒に楽しい時間を過ごした。私はその夏を通じて、あの子との出会いが最高の思い出となった。


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