私は、ある日、大切なネックレスを盗まれてしまいました。
そのネックレスは、母からの大切な贈り物でした。私が高校を卒業したときに、母が「これを着けて、新しい人生をスタートさせてね」と手渡してくれたのです。
私は、母の言葉通り、そのネックレスを身に着けて、大学に進学することになりました。そのネックレスをしていると、母の温かさや愛情を感じることができ、私にとってもっとも大切な宝物でした。
しかし、ある日、私が大学の図書館で本を読んでいるとき、机から立ち上がり、リュックを取り出すと、ネックレスがないことに気付きました。一瞬、私は動揺してしまいましたが、周りを見回しても、ネックレスはどこにもありません。
私は、大切なネックレスを失くした絶望感とともに、警察に届け出ることにしました。しかし、誰が盗んだのか、どこにネックレスがあるのか、全く情報がつかめませんでした。
それからしばらくして、私は他の友達に盗難の件を話したところ、たまたまその場にいた男性から「それ、私が見たことがあるような気がする」と言われました。
私は、男性に詳しく話を聞くと、「あの日、図書館で、ある女性がネックレスを床に落としたのを見たんだ。それで、自分で拾って、持って帰ってしまったんだけど、それが盗まれたものだったのか」と説明されました。
私は、その男性と共に、女性の元へ行き、ネックレスを返してもらうことができました。女性は、「すごくきれいなネックレスだったので、自分で持って帰ってしまった。でも、もし、それが盗まれたものだったら、きっと怒られてしまうと思ったんです」と話してくれました。
私は、大切なネックレスが戻ってきたことに感謝し、母からの贈り物の大切さを再度、実感することができました。
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