消えた財布

ある日、私は地下鉄に乗った。いつものように混雑していたが、車両が止まる度に揺れに乗じ、手すりにしっかりとつかまっていた。

そのうちに車両が空になり、私は座席に座ろうとした。すると、財布がないことに気付いた。

あせってポケットを探るが、やはり財布はない。どこかに落としたのか、それとも盗まれたのか。思い当たる節はないが、盗まれたかもしれないと不安になってきた。

しかし、少し考えてみた。私にはスマートフォンがある。そこにはクレジットカードや身分証明書のコピーが保存されている。ならば、財布を失くしたとしても、何も問題がない。ただ、新しい財布を買わなければならないだけだ。

ということで、私は落ち着いて駅を出た。そして、財布を買いに向かった。


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