五分で終わる恋

私は高校一年生のとき、学校帰りにバス停で待っていたとき、偶然にも目が合った男性に、一目惚れしてしまいました。

彼はたしかに、私に向かってにっこり微笑むと、バスに乗っていったのですが、その瞬間に私の心は彼一人でいっぱいになりました。

それから、毎日学校帰りに、必ずそのバス停で彼を待つようになりました。でも、彼が乗ってくるバスの本数が限られているので、私が待っても乗ってこないことがたびたびありました。

けれども、私は諦めませんでした。

ある日、彼が乗ってきたバスで、私は彼の目の前の席に座ることができました。そして、私たちは話し始めました。

彼はとても優しくて、私が彼に惹かれてしまったのは、当然のことだったのかもしれません。

けれども、私たちの関係は、それ以上進展することはありませんでした。

彼は、私の前で、ある女性と手を繋いで歩いているところを目撃されたのです。

彼女は、私たちの学校に通っていない女性で、彼女が誰なのかもわからないまま、私は彼に想いを寄せていたことが、一瞬で消えてしまったのです。

五分で終わる恋。それが、私たちの恋愛でした。


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