失われた勇気

私は、自分が人一倍強くなりたいとずっと思っていた。

そんな私だったが、ある出来事をきっかけに弱気になってしまった。

その出来事とは、高校生の時のことだった。

当時、私はラグビー部に所属していた。それも、先輩たちから評価され、アシスタントキャプテンの役割まで任されていた。

しかし、ある試合で見事なタックルを決めたつもりが、相手の体を強くつかんでしまい、反対の方向に引っ張られてしまった。

その結果、相手のタッチダウンを許してしまい、そのまま試合に敗れてしまった。

その時の自分は、自分に対するチームメイトたちの失望が恐ろしくて、どこかに姿を消してしまいたくなった。

そして、私はその時から、人前で失敗することを恐れるようになってしまった。

それから数年が過ぎ、私は大学生になっていた。ある日、友人たちとカラオケに行った際、私は勢いで「今日から自分を変える」と言って、Queenの「We Will Rock You」を選曲してしまった。

最初は、自分が吠えるように歌っている姿が恥ずかしく、声が震えてしまっていた。しかし、友人たちからの拍手や、店員さんからの称賛の言葉に勇気づけられた私は、次第に自分に自信を持つことができた。

その日以降、私は自分を変えることができた。
大学の授業でも、発表することを恐れず、積極的に自分の意見を述べることができた。

そして、私は自分が過去の出来事にとらわれていたことに気づいた。失敗をすることは、誰にでもあること。それを乗り越え、次に前進することが大事だと、私は心に決めたのだった。


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