著者:山田太郎
春の日差しに包まれ、彼女は優しい微笑みを浮かべていた。私たちは手をつないで、桜並木を散歩していた。
「あなたに会えて、本当に良かったわ」と彼女は言った。
私も同じ気持ちだった。何もかもに感謝し、幸せに思えた。
しかし、その後の記憶は消えてしまった。私は医師から、交通事故に遭ったことを告げられた。
それから何度か、夢の中で彼女と再会することがあった。しかし、いつも彼女が渡した花束が私の手から消えてしまう。
「何故だろう…」私は心の中で呟いた。
そしてある日、彼女が言った。
「花束はあなたが持っているだけで、私たちはいつでも一緒よ。」
理解した瞬間、私は目が醒めた。その日から、私は花束がなくとも彼女と一緒にいられることを知った。
ジャンル:ラブストーリー
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