怪しい商人

ある日、村に新しい商人がやってきました。

「私の持っている薬は何でも治りますよ。」

それを聞いた村人たちは、興味津々で商人の持っている薬を買いました。

しかし、薬を飲んでも病気は治らず、村人たちはがっかりしました。

そんな中、一人の少年が商人に「買った薬が効かないのはなぜですか？」と尋ねました。

すると、商人は笑いながら答えました。

「ほら、私は商人だよ。売り物は薬ではないよ。私が売っているのは、村人たちの興味を引く話だよ。」

少年は驚きましたが、やがて笑って商人の話を聞きました。

村人たちは、商人から詐欺まがいのものを買わされてしまったのでした。