短編小説「冬の日の出来事」

私が高校2年生だった冬の朝、学校に行く途中で思わぬ出来事が起こった。

その日はとても寒く、雪が積もっていた。私はいつものようにバス停で友達を待っていた。

しかし、待っている間に新聞配達のおじさんが転んでしまった。私たちはおじさんを助けようと動き出したが、おじさんの手には新聞が残されていた。そしてその新聞には途中の記事が大きく取り上げられていた。

『行方不明の少女』という見出しの記事だった。私は興味本位でその記事を読んでみると、その少女が私の隣の町に住む親友だった。

私たちは驚愕したが、新聞配達のおじさんは落ち着いて私たちに向かって、『あの記事はあくまで「行方不明中」ということだから、諦めずに探し続けたら、必ず見つかると思いますよ』と言ってくれた。

私たちはその言葉に勇気をもらい、友達を探し続けた。そして、約2週間後、友達は無事に保護された。

この出来事をきっかけに、私たちは新聞配達のおじさんとも親しくなり、時々一緒にお茶を飲んだりしている。あの日、おじさんが私たちにかけた言葉が、私たちの人生を変える大きな力となったのだ。


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