私たちは高校の頃からの付き合いで、今や大学生になっても付き合いは続いていた。
彼女はいつも素敵なプレゼントを用意してくれ、私も喜んで受け取っていた。
しかし、ある日彼女からのプレゼントは違っていた。
それは手紙だけだった。
その手紙には「私たちの関係が変わるようなことがあったら、もうこれ以上、私は耐えられない。
私はあなたに最後だけは残しておくものがあるので、それを受け取ってもらえたら嬉しい。」と書かれていた。
私は何度も読み返し、手紙がどういう意味なのかわからず、彼女に聞いても答えてくれないでいた。
そんな日々が続いていたが、彼女との関係も少しずつ薄れ、私たちは遠ざかり始めていた。
ある日、彼女から連絡があって、その場所まで来るように言われた。
私は彼女の様子がおかしいことに気づき、一刻も早く向かった。
待ち合わせ場所に着くと、彼女は私に「もう耐えられなくなった。あのときの手紙には私自身が最後に残しておきたかったものがあったんだ。これをあげるから、もう私とは関わらないで。」と言って、封筒を手渡した。
私は驚きと悲しみが入り混じる気持ちで封筒を開いた。
そこには彼女との思い出が一緒に入っている写真があった。
写真の裏には「今までありがとうございました。私はあなたを忘れない。」と書かれていた。
私は涙が止まらなかった。彼女が最後に残しておきたかったものが、彼女自身だったことがわかった瞬間だった。
彼女との思い出とともに、彼女が残してくれたものを大切にしていくことを決めた。
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