失われた友情

私たちは小学校の頃、近所の公園でいつも一緒に遊んでいた仲良しグループだった。

しかし、中学校に入るとそれぞれ進む学校が変わり、そして私たちの友情も次第に薄れていった。

数年後、私はたまたま当時の仲間と再会した。彼らに会えてとても嬉しかった。

しかし、再会後、私たちは互いに話が合わなくなってしまった。趣味や価値観が全く違う人たちになっていた。

つい先日、学校の同窓会に再び呼ばれ、今度は全員が揃うことになった。

当時のようなワイワイ楽しく過ごせるかと思いきや、互いに知らない話題ばかりで会話は途切れ途切れで、どこか拘束感すら感じるようになってしまった。

終わりが近づく頃、一人の友人が「昔は良かったなあ」とつぶやいた。

その瞬間、私たちの失われた友情を嘆いた思いが共有された。過去を懐かしむ気持ちが芽生えたのだ。

今では彼らとは疎遠になってしまったけれど、少なくとも私たちが過ごした思い出は素晴らしいものだったと気付かされた。