山の神

ある日、山登りをしていた私たちは、深い森に迷い込んでしまいました。

暗い中を進んでいくと、岩陰で何かが光っているのが見えました。

近づいてみると、綺麗な色をした宝石に変わっていました。

その宝石を手に持っていたとき、大きな音とともに山の神が現れました。

神様は私たちに言いました。

「この宝石は、私がこの森で集めたものです。お前たちはそれを持っている以上、私に仕えなければならない。」

私たちは、あまりの驚きと恐怖に声も出せず、言われるがままに山の神に従いました。

私たちはそれから数年間、山の神のもとで働きました。神様はとても厳しかったけれど、私たちは徐々に神様に慣れていきました。

しかし、ある日神様が突然姿を消してしまいました。

私たちは神様を探しに、森を歩き始めました。

すると、森の奥に神様が存在するという古い神殿を見つけました。

私たちは神殿に入り、そこで神様と再会しました。

「私がいない間、あなたたちは自由を手に入れた。それは、あなたたちが私に尽くすためだけではなく、自分たち自身のために生きることができるようになるためだった。」

寂しい神様の言葉に私たちは胸が痛くなりました。

神様は、私たちに宝石を手渡しました。

その宝石には、自由という意味が込められていました。

私たちは、山の神と別れ、新しい自由な人生を歩み始めました。