俺が高校生の頃、学校の帰り道に通る道すがら、いつもクラスメイトの彼女に会っていた。その日も例に漏れずに彼女を発見した俺は、思わず向かっていった。
「おい、お前さぁ…」
「あ、〇〇(彼女の名前)。今日も学校お疲れ様!」
彼女はいつもと同じように微笑んで、俺を返してくれた。
「今度、友達たちとカラオケに行かないか? 〇〇も一緒に。」
「え、本当に?」
「もちろんさ。一度、二人で直接話す機会があまりなかったから、楽しみにしてたんだよ!」
「ありがとう、それなら行きます!」
そして、俺達は夕方に友人たちと一緒にカラオケに行くことになった。途中で、〇〇が俺に手を取ってきた。
「〇〇、本当はあなたが好きなんだ。この機会に、言わなきゃ気が済まなくなったんだ。」
そして、彼女は照れくさそうに目をそらしながら言った。
「〇〇、俺にはもう家族みたいな存在なんだ。でも、〇〇といるといい気持ちになれる。だから、今更好きだと言われても、少し遅すぎたんじゃないかな?」
「ごめん、言うのが遅くなって。でも、これだけは言わせてくれ。〇〇が大切な存在だよ。」
彼女は目を潤ませつつ、にっこりと笑った。
「ありがとう、〇〇。あなたといると私もとっても幸せだよ。」
距離を感じていた二人だったが、彼女からの告白で心が通じた夜だった。
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