私は山の谷間で一人で登山をしていた。静かな森林の中、汗をかきながら進んでいると、いつもとは違う違和感を感じた。
顔を上げると、青空が広がっていた。晴れているはずがない。私は足元を見ると、まさかの洞窟に入ってしまっていた。
不安を感じながらも、前に進み続ける。すると洞窟の先から明かりが見え、そのまま進むことにした。
明かりの先には、素敵な庭園が広がっていた。しっかり手入れがされた草花、小川、そして立派な屋敷。
私は思わず足が止まってしまった。誰かに助けを求めるべきだろうか、と思っていた矢先、若い女性が現れ、私を迎えてくれた。
「私たちの屋敷に迷い込んだんですね。大丈夫です、私たちはあなたを助けます。」
彼女は私を屋敷の中へと案内し、美味しい食事を振る舞ってくれた。
しばらく滞在した私は、彼女たちが普段どんな生活をしているのか、どうしてこんな庭園を持っているのかを聞き出すことができた。
しかし、屋敷には不思議な雰囲気が漂っていた。その女性たちに何か怪しさを感じていた。私は早くここを出たいと思い、翌朝には洞窟を抜けて無事に下山した。
しかし、その屋敷は二度と見ることができなかった。私が迷い込んだのは一夜の夢だったようだった。
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