終の棲家

私はこの世界で孤独だった。

家族もいなく、友人もいなく、会社でも浮いていた。

そんな中、私はあるところを見つけた。

それは廃屋だった。

私はその廃屋を自分の終の棲家として選んだ。

家賃もかからず、誰にも邪魔されず、自由に過ごせる。

最初は不安だったけれど、すぐに慣れた。

私は自分で水を汲みに行き、夜は星を眺めながら過ごした。

しかし、ある日私は悪い予感を感じた。

廃屋に誰かが入り込んでいるのではないかと。

私は慎重に廃屋に入り込んだ。

すると、見たこともない男が私を見て立ち上がった。

私は怖くて叫ぶこともできず、ただ見つめていた。

すると、その男は「大丈夫だ。ここには誰もいないよ。」と言った。

私は驚いていたが、その男は明らかに優しそうだった。

そして、その男は私と同じように終の棲家としてこの廃屋を選んでいた。

私は今度は安堵した。

私たちは話し合い、この廃屋を共有することにした。

そして、私は大切な友人を得た。