私は何度も見た夢の中で、ある人物と約束をしている。
彼は私が幼いころに亡くなった叔父だ。わたしにとって、叔父は父親のように大切な存在だった。しかし、彼は私が10歳のときに病気で亡くなってしまった。
夢の中で叔父は、いつも自転車に乗って現れる。そして、私を海辺へと連れて行く。
「約束しよう。ぼくたちはいつか、一緒に海岸で過ごすんだ。」
叔父は口を開くたびに、そう言っては微笑む。私たちはそこで時間を過ごし、いろいろな話をした。しかし、いつも夢から目が覚めると、約束は結ばれていないままだった。
長い間、夢の中の約束に囚われていた私だが、今は違う。叔父に会えなくなった悲しみとともに、彼と過ごした時の温かさや、希望が私の胸に残された。
そのため、私はいつでも叔父のように、明るく前向きな気持ちで生きている。そして、いつか叔父のように、私自身も誰かの心に希望を与えられる人になりたいと思っている。
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