銀ののろい

あらすじ

とある山岳地帯に、銀の石を求めて探検隊がやってきた。銀の石は、かつてこの地で起きた悲劇の裏に、黒い霧のようなものを引き起こすという呪いのようなものがあるとされていた。探検隊一行は、そんな噂を聞きつけながらも、銀の石を求めて踏み入れる。

本編

山岳地帯に到着した探検隊は、斜面に真っ白な石たちがゴロゴロと転がっているのを見つけた。そのひとつひとつに、きらめきを帯びた銀色がほどこされていて、探検隊一同は目を丸くした。

「すごい…。こんなに多くの銀の石があれば、きっと財宝になるよ。」と探検隊長は言った。

しかし、その言葉を発すると、薄霧のような黒いものが、彼らの周囲を覆うように現れた。それは、銀の石が散りばめられた地を取り巻くような形で、次第に厚みを帯びていく。

「あれ…これは霧じゃないよね?」と一人の探検家が口を開く。

「ああ、これは銀ののろいだ。夜のうちにここから逃げ出せ」探検隊長は彼らに言い聞かせた。

彼らは早足で急いで山を下りた。黒い霧は、彼らが去るのを待っていたようで、ほんの少しずつ、追いかけてくるようになった。

「やばい!追いつかれる…!」一人の女性が叫んだ。

「城がある!城に逃げ込もう」探検隊長が叫びながら、彼らは山腹にある城に駆け込んだ。

城に入ると、霧はまるで侵入できないかのようになくなり、そこには誰もいなかった。しかし、城の奥には、何かがあるような気配が漂っていた。

彼らは扉を開けると、そこにはかつてこの地で起きた惨劇の跡があった。死に絶えた人々の遺体が転がっており、銀の石たちは暴走したかのように斜面から滑り落ち、忌まわしい呪いのようなものを放ち出していた。

彼らは、この恐ろしさのなかで、城の一室に逃げ込むことにした。しかし、そこで見つけたのは、ひとつの遺物だった。

それは…続きは次回。


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