その日は親友の結婚式に参加するため、私は遠い田舎から都会に向かっていた。式は夜に行われるとのことで、私たちは早めに都会に到着し、ホテルで時間を過ごすことにした。
ホテルでくつろいでいると、突然救急車のサイレンが聞こえてきた。それからしばらくして、消防車のサイレンも聞こえてきた。私たちは外に出てみると、向かいのビルから白い煙が立ち上っていた。
慌ててホテルのスタッフに聞くと、そのビルは高級マンションで町の有名人たちが住んでいるという。私たちは心配になり、煙が立ち込める現場に近づいていった。
現場に近づくと、消火活動が行われていた。私たちは近くにいた警察官に話しかけ、何が起こったのかを聞いた。
「火事で、建物にいた住民たちが救出されています」と警察官は言った。
私たちはさらに心配になり、周りを見回すと、火事の様子を見に来た人々がたくさん集まっていた。中には泣きながら自分の大切な人が住んでいるであろうマンションを見つめる人もいた。
結婚式のために集まっていた私たちは、まるで現実逃避をしているようで複雑な気持ちだった。しかし、私たちもその場にいることで、何か力になれることがあればと思っていた。
そんな中、煙や火の中から救出された住民たちが一斉に拍手された。拍手に応える彼らの姿を見て、私たちにとっても救われた気持ちになった。
その後、消火活動が終わるまで現場に残り、煙がひどく匂いもきつかったが、私たちはその出来事を忘れることができなかった。結婚式を祝う気持ちはあったが、その夜はマンションの住民たちを思って、心が動揺して眠りにつくことができなかった。
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