私は高校生の頃からずっと憧れていたカフェがあった。
そこは、落ち着いた雰囲気が漂う店内に、本棚があり、たくさんの本が置かれ、おいしいコーヒーが飲める、まさに私が求めていた空間だった。
しかし、当時はまだ遠い存在で、行く機会もなかった。
大学生になり、友人と一緒にそのカフェに行くことができたときは、夢がかなったようで幸せだった。
友人と長時間、おしゃべりをしながら過ごし、たくさんの本を手に取ってみた。自分が読んで楽しんだ本を、手に取ってくれるお客さんがいるかもしれない、そんな想像を膨らませながら。
そして、卒業して就職し、またそのカフェが遠くなって行った。
でも、そのカフェの思い出はいつまでも私の心に残っている。
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