あやしい花束

私は、彼からあやしい花束をもらった。

「何の花?」と聞くと、「ベニバナ」と答えた。

「何か意味があるの?」と聞くと、彼は笑って答えなかった。

その日は妙に暑く、花束がぐったりしていた。

そんな中、私は彼と決別することになった。

家に帰って、花束を捨てようとした瞬間、急に涼しい風が吹いてきた。

そして、花束はふっと生き返り、美しい赤い花々が咲いた。

その日から、私は彼に会えなくなった。

でも、毎日家に帰ると、花束が美しい花でいっぱいになっているのを見ることができた。

そして、ある日、花束が消えた。

心配して、彼の家に行くと、彼が亡くなっていた。

彼からのプレゼントだった花束は、私に彼との思い出を残してくれたのだと思う。


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