1
私は、彼からあやしい花束をもらった。
「何の花?」と聞くと、「ベニバナ」と答えた。
「何か意味があるの?」と聞くと、彼は笑って答えなかった。
2
その日は妙に暑く、花束がぐったりしていた。
そんな中、私は彼と決別することになった。
家に帰って、花束を捨てようとした瞬間、急に涼しい風が吹いてきた。
そして、花束はふっと生き返り、美しい赤い花々が咲いた。
3
その日から、私は彼に会えなくなった。
でも、毎日家に帰ると、花束が美しい花でいっぱいになっているのを見ることができた。
そして、ある日、花束が消えた。
心配して、彼の家に行くと、彼が亡くなっていた。
彼からのプレゼントだった花束は、私に彼との思い出を残してくれたのだと思う。
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