最後の一日

明日からは、新しい世界が始まると信じて育った私にとって、最後の一日は普通の一日とは違って感じていた。

朝、目を覚ますと、日差しが窓から入ってきて、私の顔に触れてきた。そして、今日は晴れると彼女が言ったから、家にこもって過ごすわけにはいかない。

何をしようか考えながら、私は窓を開けて新しい季節の花の香りを味わった。たぶん、今日が最後の一日なのに、この香りを忘れることはできないだろう。

思い切って、友達を誘って遊園地に行くことに決めた。フェリスホイール、ジェットコースター、観覧車、すべてに乗りながら、心が満たされた。その瞬間の喜びや感動は今でも忘れられない。

夕方、友達と別れて帰宅する途中、私は小さなひまわり畑を見つけた。大きなひまわりの中で、小さな一輪の花がひときわ目立っていた。

私はその花を摘んで、部屋の窓辺に飾った。今まで、私はこの花を見たことがなかったけど、私の心にとても深く刻まれた。

最後の一日は、普通の一日とは違っていた。今までにないほどに、心を奪われた。私はそれでも、明日から始まる新しい世界に向けて前進することを決意した。