ある夜の出来事

私は深夜、友人と一緒にバーで飲んでいた。店が閉まる頃、友人は先に帰ると言って店を出て行った。私も帰ろうと思ったが、酔いが回っていたため、ちょっと寝てから帰ることにした。

しばらくすると、店の店員が「もう閉まりますよ。お帰りください」と私を起こしに来た。私は目が覚めて、時計を見ると既に2時。そろそろ帰ろうと思い立ち、店を出た。

外は真っ暗で、周りに誰もいなかった。そんな中、突然背中に手が触れた。私は驚いて振り返ると、見知らぬ男が立っていた。男は「すみません、借り物を届けに来ましたが、迷い込んでしまいました。ここはどこですか？」と言った。

私は不審に思いながらも、「この辺りだよ」と答えた。男は礼を言って立ち去ったが、私はその後も警戒しながら帰宅した。

後日、警察から尋問された。その男は強盗事件の犯人で、その日に私を襲うつもりで追いかけてきたらしい。しかし、私が場所を聞かれたことで、目的を果たせなくなったというのだ。

その日の出来事を思い出すと、私は防犯意識を持つようになった。