ある夜、私は図書館にいた。静寂の中、本を読みながら自分自身と戦っていた。
隣の席には、眠そうな大学生がいた。私が読んでいる本は、哲学の難解なものだが、彼女は恐らく教科書を読んでいたのだろう。それでも、彼女は眠くなってしまったようだ。
時計の針が進むたびに、私は不安定になっていった。自分のことを見失ってしまったかのように、戸惑いながら読書を続けていた。そんな状態で、ほどなくして夜の9時を迎えた。
図書館は静かなまま、私と眠そうな大学生の2人だけがいた。そんな中、突然、書架から本が落下して、大きな音が響いた。私は唖然としたが、眠そうな大学生は起き上がることもなく、まだ眠っていた。
私は、落ちた本を片付けようと書架に向かったが、それと同時に誰かの声が聞こえた。私は何かに襲われたかのように、身構えた。しかし、その声は一瞬で私を包み込み、本を片付ける手を止めた。
「これがあなたの人生の本であり、これがこれからの方向性を決定します。いいですか?」
声が聞こえたのは、私の心の中だけだったが、それでも私は何かを感じた。私の魂が心の中で揺れ動き、別の方向へ向かうように感じた。
私は本を片付ける手を休め、今後の自分について考えていた。私の内面にあった自由な思考を思い出し、再び自分を取り戻すことができた。
そして、図書館を後にし、私は新しい自分とともに外の世界に出ることができた。
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