私は新しいアパートに引っ越してきた。隣の部屋に住んでいる人物には何度か会ったが、挨拶するだけでそれ以上の話はなかった。
ある日、隣の部屋からうるさい音が聞こえてきた。私は少しイライラしながらも、そのまま我慢した。
数日後、私にも同じようにうるさい音がして、さすがに我慢できなくなった。隣の部屋に行き、ノックをしても誰も応対してくれなかった。
そこで私は、ドアの隙間から部屋の中を覗いた。そこで見たものは、驚きと同時に心配もした。
隣の部屋に住む人物は、ひとりで床に座って、泣いていた。私は自分ができることなら何でもすると思い、彼女に話しかけた。
彼女は初めはびっくりしていたが、次第に話をしてくれるようになった。彼女には夫がいて、最近、喧嘩が増えていると言う。そして、昨日、夫が家出したと話した。
それを聞いて、私は彼女を慰める言葉をかけた。そして、飲み物や軽食を彼女に提供し、少しでも気分転換できるようにしてあげた。
その日をきっかけに、私たちは友達になった。隣り合っている部屋が、私たちを繋げたのだ。
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