失われたメモリーカード

ある日、私は駅のホームで落し物を拾った。

それは白いメモリーカードだった。裏には何も記されていなかった。私は持ち主を探すために、中身を確認することにした。

カードにはたくさんの写真が保存されていた。誰かの日常の風景や思い出の風景が詰まっていた。私はその中から、ある女性と思われる人物を見つけた。複数の写真に写っていたので、きっと重要な存在なのだろう。

私はSNSを駆使して、その女性を探し始めた。やがて、彼女のアカウントを発見した。プロフィール写真を見て、私が探している人物だと確信した。

彼女に私から拾ったメモリーカードを届けることにした。私には何も関係のない人生だが、彼女にとっては大切な思い出が詰まったものである。私はそう思い、彼女に会いに行った。

彼女は私に感謝し、メモリーカードを受け取った。私はその後、何度か彼女に会うようになった。私たちは知らなかった世界について語り合い、親密な関係になっていった。

失われたメモリーカードが、私と彼女を繋いだきっかけとなった。私たちは出会うことができたことに感謝している。


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